当店レギュラー品の硬い木ランキング

木のボールペン木の紹介

当店のオンラインストアで木のペンを見ていただくと、経年変化と固さを☆の数(1〜3個)でざっくり表記しているのですが、この固さというのは手に持った時の感触を大きく3種類に分けているものになります。
そのため、同じ星の数でも、木の硬さはそれぞれ微妙に異なるため、レギュラー品の中で特に硬い木を、独断と偏見でランキング形式でご紹介。
*主に硬度を基準としており、耐久性、柔軟性、耐蝕性等を考慮した指標ではありません。
ということで、まずは硬い木のラインナップ
KN1_8975.jpg
左から、カシ、パープルハート、ミネバリ、キングウッド、シタン、ハカランダ


KN1_8977.jpg
6位:カシ
国産。漢字では木偏に堅いと書くくらい丈夫で堅牢な樹種ですが、硬い木の上位6本では6番目。
カシの持ち味は硬さより堅さ、粘りがあり割れにくく、耐摩擦性にも優れているところなんじゃないかと思います。
KN1_8982.jpg
5位:ハカランダ(ブラジリアンローズウッド)
ブラジル産。レッドリストに載っている銘木筆頭のハカランダ。概ねローズウッド系は硬い木が多いのですが、ハカランダはその中でも中の上くらいの硬さ。
べらぼうに硬いわけでもなく、程よく粘りがあり磨くと光沢がでる、まさに銘木中の銘木といった感じです。
KN1_8978.jpg
4位:パープルハート
中南米産。赤紫色の発色が特徴のパープルハートはこれまた結構硬い木で、特徴的な色もあり人気があります。
ちなみに材の含有成分の影響かパープルハートを削ると刃物の切れ味ががくんと落ちるため、製作時はなるべく後回しになる木ですw
KN1_8980.jpg
3位:キングウッド
ブラジル産:こちらもローズウッド系。硬い木ですが、粘りもあります。
ハカランダに比べると光沢はそれほどないのですが、紫の縞模様が美しく、王にふさわしい木とされ、昔から珍重されてきた木です。
年々埋蔵量が減少しており、輸出規制も時間の問題の木材。
KN1_8979.jpg
2位:ミネバリ(斧折樺)
国産。標高500m以上の山中に生息し、1年に幹周りが0.2mm程度しか成長しないカバの仲間。正式名称は斧が折れるほど硬いことから、オノオレカンバ。
非常に緻密な木目で乾燥させても水に沈むほど重く非常に硬い。
また、硬いだけでなく、粘りのある木で、10cmの間にのこぎりを100本入れるお六櫛の主要な木材。
非常に硬く堅牢なこともあり、磨くと光沢が出て、使い込むとその艶が更に増します。
KN1_8981.jpg
1位:シタン
タイ産。ローズウッド系の材で当店のレギュラー品の中では1番硬い材です。
西の王様がハカランダなら、東の王様はシタンと呼ばれ、ハカランダと双璧をなす銘木中の銘木。(英名はタイランドローズウッド)
他のローズウッド系と比較してもかなり硬い木材ですが、粘りはそれほどないため若干割れやすいです。
その硬さゆえに、光沢が非常にあり、使い込むことによって更に増していきます。
ということで、当店レギュラー品の中では、シタンが一番『硬い木』でした〜。
なお、このランキングは便宜上それぞれの材の硬さに優劣を付けましたが、ハカランダ、パープルハート、キングウッドはほとんど硬さに差はなく、厳密には以下の様な評価になります。
カシ < ハカランダ ≦ パープルハート ≦ キングウッド < ミネバリ < シタン
レギュラー品ではありませんが、黒檀やスネークウッドはシタンと同程度かそれ以上に硬く、ココボロ、チューリップウッド、ピンクアイボリー等色々と硬い木が他にもあるため、そういたったものも含めるとランキングの内容も変わると思います。
なお、世界中にはもっと硬い木もありますので(デザートアイアンウッドの特に硬い樹種とか)、あくまで当店にある樹種の中での話だということをお忘れなく。
ちなみに、世界一重いと言われている、リグナムバイタですが、確かに硬くはありますが、それ以上に油分が多いことが重い理由のようで、一概には重い=硬いというわけではありません。

コメント

  1. 774 より:

    固さというのは手に持った時の感触を大きく3種類に分けているものになります。
    知りませんでした
    こんな感じで, 傷の付きにくさ, 割れにくさ, 重さ, 軽さみたいな色々なランキングがあると, 選ぶときの参考になって嬉しいです
    特にプレゼント用で選ぶときにはそういうのがあると選びやすいかなと思います

  2. k より:

    こちらのペンで、書く事の面白さを発見して
    何本か購入。増えてく度に木の絵画になってます。
    さて、こちらの記事、興味がごさいました。
    私の所有していますボールペンの、硬い・堅いの印象
    硬い=美しい木の印象を持ってます。経年変化は薄いですが、手入れすると宝石のような感じで美しいです。
    堅い=丈夫な木、私が使っていて思ったのですが、手にしっくりします。
    実用的なペンの印象です。
    では、美しくないかと言うとそうでもなく、使い込むと経年変化で進化し、使い手の目を楽しませます。
    で、気になりだしたボールペンが、ミネバリと紫檀f^_^;)
    悪い癖が……(ほしくなってきた)

  3. kazu より:

    774さん
    まぁ、概ね固さの星の数と実際の硬さの指標は一致し、星1つは柔らかい印象(主に針葉樹)、星2つは硬すぎず柔らかすぎず(比較的加工のし易い固さ)、星3つは硬い(硬く加工が難しい部類の樹種)といった感じです。
    なお、私の主観でざっくりと分けているものなので、敏感な方だと同じような硬さでも『こっちの方がいい』といった感じに持ち比べて選ばれる方もおられます。
    傷のつきやすさに関しては星1つ以外は特に問題ありません。また、割れにくさですが、レギュラー品は比較的どれも粘りのある樹種で揃えているためあまり心配はないかと思います。
    重さに関しては、材それぞれに重さが異なるのは確かですが、当店のペンの重量は、ほぼ金具の重さになっているので、差は1〜2g程度で、ほとんど変わらないんですよね(^_^;)

  4. kazu より:

    kさん
    木のペンを楽しまれているようで嬉しいです。
    硬い木は概ね色が濃いため、経年変化はわかりにくいかもしれませんが、硬い分光沢がでやすいんですよね。私はシタンをシャープペンシルで使っているのですが、使用頻度の割にテカテカになっています。
    また、ミネバリは比較的色が薄く、長年使ったお六櫛は髪の毛の油を吸ってそれはそれは綺麗な飴色になっていたりするので、面白いのかもしれません。
    木も生き物なのでそれぞれに個性があり、そこが面白いんですよね♪

  5. 匿名 より:

    固さ☆☆や☆☆☆の樹種でも、他のペンと一緒にペンケースにガラガラと入れたら傷つきますか?
    ☆はつくだろうなと思ってます

  6. kazu より:

    星1つは傷がつきやすいので控えたほうがいいと思いますが、星2以上の固さであれば、あまり心配する必要はないかと思います。
    (ペンケースの中身やガラガラの程度にもよりますが…)

  7. k より:

    オンライン上の購入で、☆の指標は難しいですね。
    お客様に、こうしたら伝わるかな〜?あ〜したらよいのかな〜?
    写真撮ってみようか?と結構労されていますね^_^
    私も出来る範囲でこちらのブログ見たり、☆の指標、特徴等を参考に買うようにはしておりますがf^_^;)
    特徴欄に、粘り(脂分?)で硬さ・堅さも参考にしてますが、人によっては持ち味の好みが、分かれるから難しい。
    粘りの指標もあるほうがいいのだろうか?
    黒檀: 経年変化☆ 固さ☆☆☆☆ 粘り☆=硬い
    ミネバリ: 経年変化☆☆ 固さ☆☆☆ 粘り☆☆?=堅いみたいな?(持っていないが、ほしい…) ん〜 結構難しいかも…
    と言うても現場が一番納得して選べるんですけどね^_^

  8. k より:

    固さ☆は、凹みやすい反面、持った感触はしっくりくるんですよね〜
    屋久杉が、それ(実家に嫁がれていった〜)
    実用的なのは、固さ☆☆
    硬い系は、筆圧かけ具合では疲れる感じ 冷たい印象?
    でも、ローズウッド系がやはり良い♪

  9. kazu より:

    kさん
    硬さによる感触の違いは持つ方の好みにも左右され、やわらかい木が良い方、硬い木が良い方色々ですね。
    粘りに関しては、レギュラー品についてはあまり気にすることもないため指標はいいのかなと考えています。
    あまり色々つけると、逆にわかりにくくなってしまいますし…
    一番は実際に手に持っていただくことなのですが、ウェブ上ではそれが出来ないので、これからもあれこれブログで紹介して行きますので参考にして頂ければと思います。

  10. 匿名 より:

    色々使った人の比較感想は参考になりますねえ

  11. kazu より:

    そうですね〜。ある程度の種類は当店でも使っていますが、常に使うペンはほぼ固定ですし、使い方にもよるため、お客様の比較感想はありがたいです♪

タイトルとURLをコピーしました