二見浦の賓日館

お伊勢さん参りのあとに、友人がおすすめと教えてくれた、二見浦の国指定重要文化財、賓日館に行って見ました。

賓日館正面
賓日館は明治20年に伊勢神宮に参拝される賓客の休憩・宿泊施設として建設され、歴代皇族方や各界要人が数多く宿泊された迎賓館になります。
国賓級の方々の宿泊施設ということで、当時の一流の建築家による設計を一流の職人と最高の材料によって建てられた建物で、現在は国指定重要文化財に指定され、一般公開されています。

訪れた時期的に、いたるところに雛人形が飾られていて、それはそれで凄かったんですが、それは前々回に書いたので、それ以外を…

彫刻家・板倉白龍作、『二見蛙』
正面玄関すぐの階段の親柱にある彫刻で、後から付けたものではなく、柱材の楠から削り出したものでした。
なんでも『無事にかえる』の語呂から縁起を担いでいるのだとか。

桃山式の大広間、舞台付きで百二十畳敷

舞台側から（十二一重が展示されていました）

桃山式の天井に豪華なシャンデリア
ちなみに、以前紹介したお雛様の『檜織込親王揃』はこちらに飾ってありました。

御殿の間
創建以来、歴代の皇族方がご休憩・ご宿泊された「御殿の間」は格式を尊ぶ部屋に用いる二重格天井や、螺鈿の輪島塗で装飾された床の間などが創建当時のままに残っているそうです。
さすがにこの中には立ち入り禁止となっていましたが、庭を眺める椅子等は普通に座れるところにおいてありました。
座っていいものか、少し迷いましたけどね…

二階の外廊下
照明や引き戸の細工までとても綺麗で手が込んでいました。
ただ、残念ながら雨のため庭の眺めは楽しめませんでしたが、近代日本の歴史的建造物であり、とても綺麗で見応えある場所でした。
場所は夫婦岩の近く、二見浦の海岸線沿いにあり、入館料は一人300円。
賓日館見学の方は無料の駐車場を利用できます。
ご興味のある方は是非、お伊勢さん参りと合わせて足を運んでみてはいかがでしょう♪
＞＞賓日館公式ホームページへ