前回までで箱の加工はほぼ完了したため、いよいよボックスを真二つに割ります。
と言っても、丸鋸(テーブル昇降丸鋸盤)と言う機械でサクサク切るだけです。
全てのボックスを2つに切ってひらきに
さて、ここからが今回の本題。
ある意味、留め切りより気を使う丁番の取り付け加工になります。
使用する丁番は写真左側の真鍮削り出しによる肉厚タイプのもの
よくある薄く箱の外側に木ねじで留める丁番(右側のタイプ)のものより、はるかに丈夫できれいな丁番ですが…
側面から見ると分かりますが、折りたたむとピッタリとくっつきます
このタイプの丁番は、内側に溝を掘って取付ける必要があり、この溝が中々にやっかいだったりします。
というのも溝のズレがそのまま箱のズレになるため、かなり精度の高い作業を要するためなんです。
箱の完成度を左右する非常に重要なポイントの一つといって構いません。
今回用意した丁番はカドの丸い、ルーターで彫った溝用、と言うことでボックスの左右でズレないように徹底した加工治具を制作し、実験をしてから本ちゃんを加工。
*治具は説明が面倒なので割愛、気になる方は当店まで来て下さいw
無事前後左右共にづれのないように加工完了
早速、取り付けてみたところ
ズレもほとんど修正する必要なく、綺麗に収まってくれました~♪
箱を閉じて後ろから見るとこんな感じで美しい♪
*丁番まわりだけ色が違うのは取り付ける前にオイル塗装しているためです。
ちなみにこの丁番、発注時には寸法は把握していたのですが、どうしてもボックス製作前に現物合わせがしたくて、丁番が届くまでに、先に内部の間仕切りを作った経緯があります。
*いくら寸法がわかっていても現物確認をしないと安心出来ないんですよね…
丁番がついてかなりボックスらしくなって来ましたが、次は丁番の反対側、正面の留金の取り付けです♪
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