先月修理したペンですが、面白い経年変化をしていたのでご紹介。
修理と部品交換をした2本のペン
落としてしまってペン先が潰れてしまったケヤキのペン。
結構使い込まれていて黒い金具部分がテカテカしていましたが、その割に木部は余り変化していないような感じでした。
こちらはペン先の凹みによる不具合だけだったので、千枚通しでグリグリして穴を元通りにし、木部にオイルを塗布て修理完了。
修理完了後のケヤキのペン♪
洗濯してしまったというウメのペン。
表面が洗剤と水分の影響で毛羽立ち艶感がない状態のほかは見た目では問題無さそうですが、溶け出したインクが中で固まってしまいノックできない状態でした。
こっちは全て分解し、木部は艶がない状態だったので少し磨き直しをしてオイルを塗布。部品は洗浄してみましたが、インクが奥の方までしっかり染みてしまっていたため結局動くようには出来ず部品交換になりました。
見違えるほど綺麗になりました♪
元通り動作するようになった2本のペン
と言うことで、無事に治った2本はお客様の元へ戻って行きました♪
にしても今回の2本、中々面白い経年変化をしていました。
ケヤキは元々色が薄いケヤキだったんだと思いますが、それほど色が変わっておらず、ウメの方はかなり濃くなっていました。
金具の状態を見た限りケヤキの方が古い感じで使い込まれているように感じましたが、ウメの方が経年変化が進んでいるという不思議な感じでした。
これはやはり使われる環境や使い方、使われる方の手の体質だったりで、経年変化にも個性が出たのではないかと思います…
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