世界最高級の木質素材『沈香』

木の紹介

と、仰々しいタイトルですが、実際とんでもない値段で取引されている『沈香(じんこう)』を個人的に手にいれたので、紹介します。

沈香とは:
正確には『沈水香木(じんすいこうぼく)』と呼ぶ、東南アジア原産のジンチョウゲ科アキラリア属(学名:アキラリアマラセンシス)の木が、害虫や雨風による傷を埋めるために分泌した樹液が固まったものになります。
沈香木自体は比重0.4くらいで水に浮きますが、樹脂分が固まった部分は水に沈むため沈香と呼ばれています。
基本的にグラム売りで、上質なものは金と等価値かそれ以上の価値があり、特に香りが強く上質な最高級の沈香は『伽羅(キャラ)』と呼ばれています。

一見、流木のように見えますが、全長17.5cm、重さ24gの沈香になります。
沈香の形の種類では『笹』と呼ぶそうで、この大きさのものは珍しいのだとか。
常温でも鼻を近づけるとそれなりに匂いがあります。

裏側はこんな感じ

入手元は、インドネシア在住の材木業者の方で、チークの瘤等の珍しい材を持ってきて頂いた際に、香木や沈香の取り扱いもされているという話を聞き、見せてもらったものの中から個人的に購入したものになります。
このインドネシア在住の方、かなり面白い方で、実際に現地の山に入っていろいろな珍しい木を探しだしてくる珍樹ハンターさんなので、機会があればその内紹介したいと思います。

業者さんの話だと、端のこの部分が非常に良い香りがしてオススメなんだとか

折角、手に入れた沈香。眺めているだけではもったいないということで、時々ちょっとだけ削って炙ってみたりしていますが、非常に小さな破片から驚くほど強くいい香りが立ち上り、半日くらいは残ります。
また、上の写真の部分がオススメと言われていましたが、何がどうオススメなのかは最初はわかっていませんでした(^_^;)
が、実際にいろんな場所を削って破片を焚いてみることで、香りの違いや強さの違いがやっと分かったような気がします。

私自身は沈香の知識が殆どなく、香りの種類なども全くわからずに形の面白さだけで選んだのですが、以前から一つ欲しいな〜と思っていたので、中々いい買い物だったんじゃないかと思います。

ちなみに、沈香は正確には木材ではないのですが、木の中で生成されるため、結果的に木のような形になる場合があり大きな塊があればペンも作成できるかもしれません。
ただし、私の知る限り、お香屋さんで見たペンができるかもしれないと思った沈香の価格は200万円でした…

コメント

  1. 橋本浩市 より:

    昨年、大妻籠の「こおしんづか」伊藤さんから一本の木のボールペンをいただきました、即そのボールペンの虜になり、その後ネットで一本買い求め、友人にプレゼント。大変に喜ばれて居ました。今回は23日「こおしんづか」さんに宿泊、24日工房にお伺いして4本買い求め、又「なぎそねこ」も買い求めました。私達の仲人親が88歳、その祝いに持って行きこれも喜ばれています。
    野原さんは体調が悪いながらも商談途中で写真の話に成り、一時でしたが楽しい買い物をさせていただきました。これからもボールペンの購入をする事もあるかと思います。その時はどうかよろしくお願い致します。健康な赤ちゃんが無事に生まれる事を祈って居ます。ありがとうございました。

    • kazu より:

      橋本さん
      先日はご来店ありがとうございました。
      当店のペンを気に入って頂けて大変嬉しいです。また、写真の話も楽しく出来、こちらこそ良い時間を過ごすことが出来ました。
      またこおしんづかにお泊まりの際にでも、是非お越しください。

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