先日、工事の支障木を切っていた知人から、柿の木を伐採したら中が黒かったんだけどいるかい?と言うありがたいご連絡を頂き、現物を確認に行った後、工場の土間まで運んだ柿の木がこちら↓
根本で直径50cm、長さは2.5mくらい
幹の中腹から上の辺りはごっそりと腐ってなくなってしまっていましたが、木口を確認すると…
根元側の木口(長辺で50cm程)
連絡通り、黒柿らしい墨の模様が入っていました。
ということで早速玉切り。
当たりをつけて等間隔にチェンソーで切っていきます
根本から1番目の切り口
中心付近の空洞になっていた場所を割った状態
根元側は黒柿らしい墨模様が入っていますが、良さそうに見えて実は中心付近は腐っているため、使えるのは白と黒の境界線付近のみになりそうです。
また、幹の中腹辺りは空洞になっていて、ほぼ焚き物になってしまいそう(^_^;)
しかし、黒い炭模様は幹の上から下まで多かれ少なかれ出ており、これから製材して板にすると使えそうな場所がいくつかありました。
例えばこちら↓
よく見ると写真中央下付近に複雑な杢があります
この部分、範囲は狭いですが孔雀杢が出そうです。
さて、これからこの黒柿は製材して板にしたのち、アク抜きに1年、その後ゆっくりと乾燥させる事になるため実際に使えるようになるのは再来年以降となります。
時間はかかりますが『地元の』黒柿と言うのは中々ないので、ゆっくり寝かせて有効活用したいですね♪
*ご連絡いただいた地元の民宿『こおしんづか』の大将もブログで紹介されていました
>>民宿親父の独り言
注:もし、近所や自宅で柿の木を切って中に黒い縞模様があった場合
黒柿は切った後そのまま置いておくとバキバキに割れて使い物にならなくなってしまうため、知識のある方に引き取ってもらうのが木材として有効活用するための最善策となります。
そのため、もしそういった柿の木が身近に出てきた場合なるべく早く近所の材木屋さん等に連絡して引き取ってもらうことをオススメします。
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