妻籠宿で実演していると、よく聞かれるのが、『一本作るのにどれくらいかかるの?』といったご質問。
実演中の親父
大抵はいつも、『”ここでの加工は”一本大体、10〜20分くらいですよ〜』と、答えています。
しかし、それはあくまで ”ここでの加工” つまり妻籠宿のふれあい館での加工のみのお話で、ここまで持ってくるまでに結構色々な工程を踏んでいまして…
左から順に角材から仕上がるまでの流れ
原木がペンになるまでの、ざっくりした工程↓
1・原木や板材を製材
2・製材後、生木の場合は少なくとも1〜3年程度乾燥と養生
3・角棒に製材
4・ペンの寸法にカット(写真一番左)
5・穴開け(写真左から2番目)
6・パイプの接着
7・旋盤加工(写真左から3〜4番目)
8・ペン部品の組付け
といった具合で、妻籠宿での加工は、この中で7番目のみになります。
旋盤での加工は角材が丸く加工され磨かれピカピカになっていく、全行程の中で最も変化の大きい、一番の見せ場なんですが、全体から見たらほんの僅かな工程なんですね。
まぁ、木の加工というのは、急いでいいことがなく、じっくりと乾かして、ソリやネジレを上手く逃してから、使うことが大前提で、乾燥や養生をしっかりしてあるからこそ、その後の工程がスムーズにでき、実演制作も問題なくできるんですね。
ちっちゃい子も興味津々
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