池袋東武での催事も折り返し地点をこえて後半戦へ突入してきました~。
さてそんなさなか、とりい出したるは今回の出張実演で一本だけ持ってきていた特上紅白カリンの瘤材♪
基本的に辺材はあまり良いことがないため、製材時に省いてしまうんですが、ペン好きの方に色々と聞いたところ、このカリンの紅白はこれはこれで味があって良いとのこと。
それじゃぁ試しにやってみるかと、東京へ来る二日前に準備したのがこちらの材でした…
そして、瘤杢を欠けさせないように研ぎ立ての刃で削ってみたところ見事な紅白のカリンの瘤が!!
どうですかこの絶妙な白太の入り具合、紅白のコントラスト、力強く美しい自然の模様、正直こんなに綺麗に上がるとは思いませんでした…
と、ここまではよかったんですが、白太の部分になんだか変な違和感が…嫌な予感がしつつ針でつついてみたところ、やっぱり虫食い穴が(T_T)
他の部分がいいだけに、非常に残念でがっくりと項垂れしまったわけですが、一部始終を見ていたお客様が、それでもこのペンすごく綺麗でいいから頂戴と言っていただき、完成直後の嫁入りとなりました♪
まさに幻の一本となりましたが、まだ少しは似たような材があったはずなので、帰ったらまた挑戦しようかと思います。
さて、池袋東武百貨店での催事も四日経過しましたが、毎日誰かしら当店のペンをお持ちのお客様にお越しいただいております。
年に一度しかお会いしない方、妻籠まで買いに来られている方、ネットでいつも買っていただいている方等々、様々ですが、共通しているのはやっぱり木のペンが好きで、とても楽しみできていただいていることです。それは作り手にとって非常に嬉しく、また張りあいとなっていて、深く深く感謝です。本当にありがとうございます。
と、言う事で今回実はそういったお客様が来られた際に、お持ちの木のペンと共に写真を撮らせてもらっていたりしますw
もちろん強制ではありませんが、催事が終わってからまとめてブログに掲載させていただこうと思っていますので、お楽しみに~♪
コメント
とても綺麗ですね!
少しお聞きしたいのですが、カリン、バールとは一般的に瘤の入った花梨を指すのでしょうか?
花梨の瘤と言う判断で問題はありません。(古い記事だと瘤をバールと表記していることがあります。)
こんにちは
4月中旬に本店に訪れた者です。楽しい時間をありがとうございました。その時に花梨の紅白を購入しました。使用し始めて1ヶ月経ったのでお手入れしようとオイルをティッシュに染み込ませ、塗ったら赤い方の木部を塗った時にティッシュに赤い部分の色素?みたいなのが少し付いていました。紅白はあまりお手入れをしない方がいいのでしょうか?
長文失礼しました。
過日は、ご来店いただきありがとうございました。
花梨に限らず、色の強い樹種はオイルで拭きますと、多少の成分が溶けだしますが、問題はありません。
手汗等でも成分は溶け出す場合もありますので、その分オイルで拭き上げていただければ幸いです。