お客様からペンの修理の依頼があり、届いたローズウッドのペンを確認したところこんな感じになっていました。
パッと見では使い込まれた感じがいいなぁと思ったんですが、木部に艶がなく、ノック部分もうまく動かない状態…中を確認してみたところ、インクタンクはこんな感じ…
どうやら、誤って洗濯してしまった様で、さらに金具を分解してみたら、内部にべっとりインクが付いてしまっていました。
木部は水に浸かったために、表面の艶が無くなってしまっていましたが、幸いにも割れていなかったので、オーバーホールすることにしました。
アップにするとわかりますが艶がありません
部品をすべて外し、木部内側のパイプを綺麗にし、表面は磨きなおしてピカピカに…両端の金属部品も破損していたので全取替えで新品のようになりました~♪
使い込んだ感じではなくなってしまいましたが、木部は間違いなく同じです。
無垢材は「削れば綺麗になる!」と言う長所があるのですが、まさにその通りで新品同様の状態になりました。
さて、時々、シャツと一緒に洗濯してしまって…といったことから修理のお問い合わせをいただくのですが、割れ以外は大抵の場合、こう言った流れで修理となりますので、もし水没させてしまったらお早めにご連絡ください。
なお、水没させてしまった後の対処法としては、すぐにインクタンクを取り外し、乾いた布でしっかりと拭いた後に乾燥した布やティッシュにくるんでおくと良いです。
また、早く乾かそうとして、ドライヤーを使ったりストーブの近くといった場所に置いて熱を加えたりすると、急激な変化で木部が割れてしまいますので、絶対にやらないでください。
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