新製品？ケヤキの茶筒の形をした…

当店の茶筒はその道、四十数年の父が端正込めて作る、木目が美しく高精度で気密性抜群の茶筒なのですが、どうしても制作の途中で不良となるものが出ます。
それが粗取りや乾燥後等の仕上げ加工前ならば、まだ焚物にでもしてしまうのですが、場合によっては仕上げの磨き段階で割れたりして不良となってしまう場合も稀にあります。
そんな、ほぼ完成の状態にもかかわらず、割れやヒビによって茶筒として使うことの出来ないものを父は勿体無いなぁと思っていたようで、それをなんとか再利用することを思いついたようです…

そしてこちらが制作？したもの。外見はまさに茶筒そのもの。

ためしに手に取って蓋を取ろうとしたところ、まったく外れません。摺り合わせをしていないためにキツイとかそういうことではないようで、接着剤で完全にとめてあるようです…
そしてちょっとふってみたところ、中からカラカラ金属音…
「裏側を見てみ」というのでひっくり返してみたところ、そこには丁寧に作りこまれた茶筒の外観に不釣合なドリルで穴をあけて鋸で広げただけという、茶筒作り四十数年が吹き飛ぶくらいのやっつけ仕事この上ない切り込みが一つ。

なんということでしょう…使い道を失った不良品の茶筒たちは貯金箱へと生まれ変わったのです。
しかもこの茶筒型貯金箱、口は底だけで蓋は外れませんので一度いれたお金は壊さない限りでてくることない、古き良きブタさん貯金箱と同じ仕様。
そして、試しに入れた匠のポケットマネーが最初から40円も入っているではありませんか。
外見は完璧に茶筒そのものとなっており、お茶の時間に話の種に取り出すもよし、お台所や食器棚でこっそりヘソクリを貯めるもよし（もし見つかっても取り出せない）、アイデア次第で色々と面白い使い方ができる楽しいアイテムへ。
今ならこちらの茶筒型貯金箱、限定２個、価格は破格の1500円にて販売。
完売いたしました