12月の市で近年稀に見る良い黒柿の原木を仕入れることが出来ました。
お値段も飛び切りだったので事務方に怒られましたが、そうそう出てこない杢の材だったので後悔はしていません。
全長120cm、途中から二股に別れている黒柿で、元口、末口(2箇所)共に細かく複雑な縞模様が出ています。
さて、黒柿の原木といえば、そのまま乾燥させるとバリバリに割れてしまうので、数年間に渡って流水につけてアク抜きをするのが通常なのですが、細かくする前提であれば方法もあるので、当店の場合はこのまま製材していきます。
まずは二股に分かれているところをチェンソーで真っ二つに…
チェンソーで切った切り口。黒柿の模様も二股に別れているのがわかります。
杢のアップ
真ん中あたりの木口でも、白太との堺から数センチの間に孔雀杢の層(模様がクシャクシャっとなっている部分)があります。
また、中央寄りの方も縞模様が細かく全体的に良い墨模様になりそうです。
大きく割れているところから半分に割って、製材していきます。
ということで、サクサク製材していきましたが、どの板も素晴らしい墨模様が出ました。
前述の通り、生の黒柿の原木はそのまま乾燥させるとバリバリに割れてしまうので、ここからグツグツ煮てアクを煮出してから、ゆっくりと自然乾燥になります。
使えるようになるのは数年先ですが、とても良い模様が出たので、今から楽しみです♪
コメント
いつかこの黒柿を使ったシャーペンを買いたいです!(っ ॑꒳ ॑c)
何年も先になりますが、気長にお待ち下さい。