本花梨の表面の白い結晶

木のボールペン木の紹介

本花梨でよく起きる現象なのですが、木部表面に白い糸上の結晶が出てくることがあります。
特に害があるわけではないので、乾拭きしてご使用いただければと思いますが、心配される方もおられますので、詳しくご紹介。

木目に沿って白く結晶が出た花梨のペン

カビではないか?と、問い合わせをいただくこともありますが、これは木材の成分が空気にふれることで結晶化したもので『サポニン』だと言われています。

サポニンについて
植物の根、葉、茎などに広く含まれている配糖体の一種で、マメ科の植物に多く含まれています。
水に溶けると石けんのように発泡作用があり汚れを落とす働きがあるため、天然の界面活性剤として用いられています。

主に本花梨が白くなりやすいのですが、白くならない場合もありますし、ローズウッド系の樹種でも時々結晶化することがあります。

板の表面に出てきた結晶

花梨の瘤材にでた結晶

画像の通り、木目に沿って出るようです。

初めて見る方はびっくりするかもしれませんが、木材特有の症状であり、特に害のあるものではないため、お手元に届いた花梨のペンやお使いのペンに、白い結晶が出ていたら、乾拭き後にメンテナンスオイルで拭き上げて下さい。

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