一部のペンの木口部分のバリ(欠け)について

木のボールペン

木のペンを購入いただいたお客様よりご指摘頂いたので、こちらでご紹介します。
なお、バリ(欠け)は木の特性に起因するものであり不良ではないのでご了承下さい。

写真では赤丸で囲った部分を見ていただくと分かるのですが、木部が少し欠けていることが分かるかと思います。

これは木材とパイプを接着後、パイプの長さに合わせて木材の木口を削る際に起きるバリのようなもので、作成時の不具合というより、材の性質の問題に起因します。
基本的にはこういったバリが出ないよう、よく切れる刃物を使い行っているのですが、一部の材でどうしても出てしまいます。


ペンの木口面
*左がバリの出た材、右は理想の状態

出ることがある材としては、柔らかい材、粘りのなくなっている材、木目の入り組んでいる材があり…当店通常品では、屋久杉、神代系が該当します。
また、この他の樹種でも硬さや粘りにばらつきがあるため出ることもあります。
(バリとは少し異なりますが、マーブルウッドや変わり杢等の瘤杢も、入り皮や内部割れが金具との境に出てしまうこともあります)

こういったバリによる欠けが極端に目立つものに関しては基本的には販売しておりませんが、全てが一点もののため、欠けが目立たないものや杢が極端に良いもの、特価品に関してはご容赦ください。

補修について
木口のバリを補修する場合、パテを使って埋める形であれば対応可能です。
ただ、一度仕上げた段階からの補修となると、磨きなおす際に金具との段差ができてしまう恐れがあり、対応は難しいのが現状です。

一本一本個性の異なる木材を扱う上での難しいところでありますが、そこが自然物の面白いところでもあり、作り手の腕の見せどころということで、今後バリが出ることの多い材にはそれなりの対処をしていこうかと思います。

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