漆塗りの季節

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5月も終りを迎え、梅雨に突入しましたが、当店で梅雨といえば、漆塗り作業!
何故、梅雨時期がいいのかといいますと、漆は湿気が高くないと乾かないんです。
(漆は水分と反応して硬化するため、高い湿度と適度な気温が必要なんです)
そして当店の場合、梅雨時期の高い湿度と適度な気温が漆を塗るのに丁度よかったりします♪
もちろん通年通して漆塗りは可能ではあるのですが、冬の極寒+乾燥状態の時に無理に温度や湿度を上げたり夏の暑い日に閉めきった塗師屋(塗部屋)で加湿して作業するのは費用面でも管理面でも大変なので、最近はこの時期にまとめて漆を塗るようにしています。
と言うことで、今回漆塗りをするペンピースたちの一部↓
NFX_9990.jpg


昨年のブログにて紹介したとおり、今年も約一年間溜め込んだ、木目が良いけどキズがあったり色味の合わない捨てるには惜しいもの達です。
特に今回はどうしても割れの多いニレやカリンの瘤、ブライヤーが何本か入っていて、漆を塗ったことで木目が浮き出て化けるのが楽しみです。
NFX_9991.jpg
ニレの瘤
また、試験的にキルトメイプルも今回塗ってみることにしました。予想では漆を塗ることで杢がより鮮明に、光沢も増すため、ギターのような感じになるんじゃないかと期待してます♪
と言うことで、今週から準備して塗り始めますので、もし『特定の樹種で漆塗りのペンがほしい!』という方は今週中にご連絡下さい。
*おすすめは、ケヤキ、エンジュ、クリ、タモ杢、セン杢、トチ杢、マーブル等
*漆塗りの特注は一本につき+500円頂きます。
なお他の仕事と並行しての作業となり、漆塗りは乾燥に時間も必要となるため、塗りには3週間程かかる予定です。そのため納品は6月末となりますのでご了承下さい。

コメント

  1. どさんこくん より:

    疑問があります
    例えば、桑を拭き漆にした場合
    色は変化せず黄色いままなのですか?

  2. kazu より:

    どさんこさん
    桑に限らず、漆を塗り込むと外気と紫外線をカットすることになるため、木地の変化は殆どなくなります。
    ただ、漆を塗れば漆色になるため、木地の色というわけではないですが。

  3. 立川飛行場 より:

    ブライヤーを漆で加工してもらうとことはできますか

    • kazu より:

      立川飛行場さん
      すみませんが、現在漆塗りは行っていません。ご希望に添えず申し訳ありませんが、ご了承ください。

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