肥松の棗作り

日常

最近工場で父が茶道具の棗を制作していました。
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D700 50mm f5
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D700 50mm f5
材料は肥松と言って赤松の非常に油分の多い部分を使用したものとなっており、削っている最中はもちろん完成後も松の香りを常にまとっていて、厚みがないわけではないのですが、蓋や底の部分を光にかざすと、光が透過します。
という訳で、完成品↓


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目の詰んだ松の木目が綺麗じゃないでしょうか?
なお、漆で蒔絵や沈金といった絵付けを施す一般的な棗と違い、肥松の場合は無塗装で仕上げられます。
そのため、松脂の影響で使い込み磨くほどに表面は赤く飴色になり艶のある表情へと変化していき、より落ち着いた深みのある棗になります。
また、当店で肥松の棗を購入された方のお話ですと、肥松の棗に抹茶を入れると、松の風味が足され、何ともいえないおいしいお抹茶になるのだとか…
(私は少しの間、茶道を習っていましたが、さすがに無塗装の棗とは縁がなく、またお店の品物を使うわけにもいかず、肥松のお抹茶を味わったことがないのですよ…いつか味わってみたいもんです。)
肥松の棗の価格は2万円となりますが、ご興味のある方はお問い合わせ下さい。

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