キングウッドのペンを追加&木の匂いのお話

木のボールペン

2月に購入したキングウッド(バイオレットウッド)の材の製材やペンの制作準備が整いましたので、販売を開始いたします。
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とまぁ宣伝は程々に、今回は木の匂いについて…


今回発売開始したキングウッド、ローズウッドの仲間と言うだけあって、製材時や、加工時には独特の芳香がありました。
ただ、当店のインドローズとは明らかに違う匂いなんですね…かといって、紫檀(タイランドローズ)とも違いますし…いわゆるローズウッドは少し甘い香りがするのですが、このキングウッドは少し酸味のあるワイルドな匂いでした。
この芳香、いろいろな木を扱っていて、気がついたのですが、産地によって匂いが似るように感じます。
もちろん近い樹種だから…というのもありますが、今回のキングウッドは同じブラジル産のチューリップウッドと匂いが良く似ていました。
これと同じように、未だに正体不明の他のオーストラリア材は同じオーストラリア産のシーオークと同じような匂いが加工時にします。例えるなら石鹸とロウを足して2で割ったような匂いです。
国産材もそれぞれに匂いがあるのですが、総じて和風な落ち着く匂いです(日本人だからかもしれませんが)し、同じ材でも匂いの強いものと弱いものがあったりと面白いです。
香りの強い山桜を鉋掛けした時の香りはとても甘く、私の好きな香りです。
ただ、残念ながらこの香りは、殆どの材が加工時にしかでないため、完成品では匂いはわからないんですよね…
まぁ匂い移りしてしまうのも考えものではありますが。
なお、当店が扱っている材で完成後も香りが残る材は強い順に、クス(ほぼ永久)、屋久杉(一年程度)、ヒノキ(一月程度)があります。
木の種類によってや産地によって、木目以外にも色々な違いがあって、匂いもまた面白い樹種の判断材料です♪

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